土沖詰め合わせ

「部屋の鍵は、君たちどちらかの腹の中だ」
いつぞや自分から開いた遊戯の再演。
そう思えるくらい似通ったシチュエーションだったがいくつか違うところがある。まず俺が仕組んだものではない。
だが隣にいるこいつが仕返しに仕組んだものにしては悪趣味が過ぎる。この男が仕組んだのでもない。
脱出用の鍵は手の届かない遠距離にあるのではなく手の届かない超至近距離にあるという。これも前回と違うところ。
隣にいるのは鬼の副長土方十四郎。これは前回と一緒。
画面に映る首謀者が複数人いるらしいところ。
喉に何か嫌なものが通った感覚。
どうやら、遊びではなさそうなところ。
そんなことばかりが違う。


俺の腹の中にあるらしいんです。

正直に言ってから数時間が経過した。
屯所爆発まで時間が迫っている。

腹をかっ捌く行為は早々に副長権限で禁止令が出された。可能にできる凶器は今土方さんの傍にある。

「土方さん、もう」
「だめだ」

重苦しい声が返ってきた。
僅かに身じろぎすると鳴るはずのない腹中の鍵がチャリンと揺られる音が聞こえる(気がする)。

*
なんと未完です申し訳ない。しかも続きや終わりを考えていない(脱出はできるし屯所も助かる)

あと限りなくこの話は土方と沖田。